2011/06/24

la vida no vale nada

杯を満たす液体が何なのかよくわからないまま、駆けつけ一杯なんて言いながら無理やり口元に押しつけられる。ノドの渇きが拒否反応を向こうに追いやり、杯をグッと傾ける。いつの間にかカウンターは客で埋まっていた。初めて見る人もいる。みんな楽しそうだ。隣で飲んでいる女の子が気になる。相手にしてくれるだろうか。連れがいないようなので声をかけよう、そう思った矢先に入店してきた若い男性と親しげに挨拶を交わし始める。ビールを一口飲み、壁に掛けられたTVモニタに目をやる。流れていた音楽番組をぼんやり眺めつつ、もう一度、女の子の方を見ると先ほどの男性と会話が弾んでいるようだ。こないだ知り合ったふくよかな女の子を呼び出して話したいと思ったけど連絡先を聞いていなかった。どうにかして会う方法はないかと少し考えてみたけど、名前も住んでいる場所も知らない。他に一緒に飲める相手がいないか電話帳を見ようと思ったけど、虚しくなるのでやめた。残っていたビールを一息で飲み干して勘定を済ませる。ゆらゆらゆれている。思ったより酔っ払っているようだ。夜の砂漠でふくよかな彼女と一緒に踊りたい。せめて夢の中ででも。