2011/03/29

計画停電の夜

駅を降り、薄闇に埋もれた街をとぼとぼ歩いていると、ふと自分がどこに帰ろうとしているのかわからなくなってしまった。どうしてこんなところを歩いているのだったか。なんで明かりがないんだろう。考え始めるとわからないことだらけでボーゼンとなる。そこにあったベンチに腰掛ける。雨に濡れていたけど気にならない。いったいどこに向かえばいいのか。はて?そもそもどこかに行かなければいけないのか?もはや自分の体と周りの境目もぼんやりしている。暗い静かな街、そこに染み込んでしまった自分。電気の通わないこの肉体は魂に見捨てられたぬけがらのよう。